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COLUMN

コラム

ターゲット層を逆算で狙い撃つ!音楽ジャンル特化型協賛の成功事例

2025/09/22

「広告費をかけているのにターゲット層に届いていない」——多くのマーケティング担当者が抱えるこの課題を解決する手段として、音楽ジャンルに特化したライブ協賛が注目されています。音楽ジャンルとファン属性には明確な相関関係があり、自社ターゲットとマッチするジャンルを選定することで、費用対効果の高いマーケティングが実現できるのです。

 

ここでは、ジャンル特化型協賛のメリットから具体的な選定方法、若年層に刺さるコミュニケーション戦略まで、実践的なノウハウを詳しく解説します。

音楽LIVE協賛を「ジャンル特化」で実行するメリット

従来のマス広告では「幅広い層に届けること」が重視されてきましたが、デジタル時代のマーケティングでは「誰に・どのように」届けるかの精度が成果を左右します。

 

音楽LIVE協賛において、特定のジャンルに絞り込むアプローチは、上記のようにターゲットを絞って認知度を高めるときの精度を飛躍的に高めます。

ターゲット層へのリーチ精度が飛躍的に向上する

音楽ジャンルとファンの属性には、社会学的研究でも明らかにされている強い相関関係が存在します。

 

実際に、Peterson and Kern(1996)による米国政府の文化統計調査では、音楽ジャンルの好みと社会的属性の間に明確な連関があることが実証されており、日本国内の研究でもJ-POPファンとロックファン、K-POPファンでは年齢層・性別・ライフスタイルに顕著な差異が見られることが報告されています。

 

さらに近年では、SNSフォロワー分析ツールを活用することで、特定アーティストのファン層の年齢・性別・居住地・興味関心をデータとして可視化できるようになりました。これにより、協賛前の段階でターゲット精度を数値的に検証し、投資判断の確度を高められる環境が整っています。

 

※参考:音楽の嗜好に関する調査データの社会学的分析(平石貴士)

広告費の無駄を削減し、ROIを最大化できる

従来のマス広告には「リーチ数は多いが関心度が低い」という構造的な問題があります。テレビCMや新聞広告は数百万人に届く一方で、その大半は自社商品に興味を持たない層であり、結果として広告費の多くが無駄になってしまいます。

 

これに対してジャンル特化型協賛では、すでに音楽を通じて形成されたコミュニティに対してアプローチするため、CPA(顧客獲得単価)の優位性が際立ちます。ライヴ会場に足を運ぶファンは、そのアーティストやジャンルへの関心度が極めて高く、協賛企業のメッセージも「自分に関係のある情報」として受け取られやすくなります。

ブランドイメージとファン層の親和性を高められる

音楽ジャンルは単なる「音の好み」ではなく、価値観やライフスタイルを表現するアイデンティティの一部です。アーティストの世界観とブランド理念が一致している場合、ファンは協賛企業に対して「押し売り感のない自然な認知」を抱き、むしろ「好きなアーティストを支援してくれる企業」としてポジティブに受け止める傾向があります。

 

この親和性の高さは、ブランディングにおいて決定的な優位性をもたらします。たとえば、環境配慮を重視する企業がサステナブルな価値観を持つアーティストのツアーに協賛すれば、CSR・ESG観点での社会的評価が向上し、ステークホルダーからの信頼獲得につながります。

自社ターゲット層とマッチする音楽ジャンルの選定方法

ジャンル特化型協賛の効果を最大化するには、自社のターゲット層と親和性の高い音楽ジャンルを正確に選定することが不可欠です。ここでは、データに基づいた選定プロセスを3つのステップで解説します。

ターゲットとペルソナを明確化する

音楽ジャンル選定の第一歩は、自社が本当にリーチすべき顧客像を明確にすることです。「20代女性」「ファミリー層」といった大まかな区分では不十分であり、マーケティングの世界では「ペルソナ」と呼ばれる詳細な人物像を設定します。

 

■ペルソナ設定の方法

……デモグラフィック情報を具体化することが重要です。年齢、性別、居住地域、職業や年収などの基本情報に加え、休日の過ごし方や通勤手段、家族構成なども詳細に描き出します。

 

次に重要なのがサイコグラフィック分析です。これは心理的・価値観的な側面を指し、

 

  • 環境問題に関心が高い
  • 最新トレンドを追いかけたい
  • コストパフォーマンスを重視する

 

といった内面的な特性を把握することを意味します。音楽の好みは価値観やライフスタイルと強く結びついているため、この分析が協賛の成否を左右します。

 

既存顧客データがある場合は、CRM(顧客関係管理システム)やWeb解析ツールのデータと照合することで、ペルソナの精度を高められるでしょう。購買履歴、サイト滞在時間、閲覧ページなどから、実際の顧客行動パターンを読み解き、理想的な顧客像を構築します。

既存のファン・ユーザーの属性を分析する

自社がすでにファンやユーザーを持っている場合、彼らの音楽嗜好性を分析することで、協賛すべきジャンルの仮説を立てられます。

 

最も効率的な手法は、SNS分析ツールの活用です。自社の公式アカウントをフォローしているユーザーの属性(年齢・性別・地域・興味関心)を可視化できるツールが複数存在します。

 

たとえば、X(旧Twitter)のフォロワー分析ツールを使えば、フォロワーが他にどのようなアカウントをフォローしているかを把握でき、音楽アーティストやフェスの公式アカウントが多ければ、そのジャンルへの関心度が高いと推測できます。

 

購買データや行動ログからの音楽嗜好性推定も有効です。ECサイトの購入履歴に音楽関連商品があれば直接的な情報になりますし、Webサイトの閲覧ページ、滞在時間、訪問経路などから間接的に嗜好を読み取ることも可能です。

ジャンル・アーティスト別のファン層を分析する

ターゲット層と既存ユーザーの分析が完了したら、次は音楽ジャンル側からのアプローチです。各ジャンルのファン属性を理解し、自社ターゲットとの適合度を検証します。

 

アーティスト個別のファン層を知りたい場合は、そのアーティストのSNSフォロワー分析が有効です。公式X(旧Twitter)やInstagramのフォロワーに対して、前述の分析ツールを適用すれば、年齢構成・性別比・地域分布・アクティブ時間帯などが可視化されます。フォロワー数が多いアーティストほどデータの信頼性が高まるため、メジャーアーティストの分析から始めるとよいでしょう。

 

過去の協賛実績データも貴重な情報源です。同業他社や類似業種が実施したライヴ協賛の効果報告、プレスリリース、事例記事などを収集し、どのジャンル・アーティストでどのような成果が出たのかを研究します。特に、SNSエンゲージメント率、来場者アンケート結果、売上への貢献度などの定量データが公開されている事例は、自社の投資判断における重要な根拠となります。

ジャンル特化型の音楽LIVE協賛で成功した事例

音楽LVE協賛には、実際に自社ターゲットと親和性の高いジャンルに絞り込んだ協賛を実施することで、高精度なリーチとROIの最大化が実現した例が多数あります。ここで紹介するのは、そのうちのごく一部です。

事例1|東武鉄道×アニソンライブ「ANIMAX MUSIX 2025」での冠協賛によるファン層獲得

東武鉄道株式会社は、2025年11月15日に横浜アリーナで開催されるアニメミュージックライブイベント「ANIMAX MUSIX 2025 YOKOHAMA」の冠スポンサーとして協賛しました。関東を代表する鉄道事業者として、アニメファンという明確に定義されたコミュニティに対してアプローチし、環境に優しい鉄道利用の啓発と地域活性化を同時に実現する戦略です。

 

アニソンライブというジャンルは10代~30代の若年層が中心であり、SNS発信力が高く熱量の高いファン層を持つため、企業の社会的取り組みを効果的に訴求できる場として最適でした。ファン参加型企画「#MUSIXFANPROJECT」との連動により、双方向型のコミュニケーションも実現しています。

 

参考:東武鉄道公式プレスリリース「東武鉄道、初の冠協賛!」

事例2|マルコ×K-POPフェス「MUSIC BANK GLOBAL FESTIVAL 2024」でのターゲット層マッチング

補整下着ブランドを展開するマルコ株式会社は、2024年に開催された韓国の人気音楽番組発の大型K-POPフェスティバル「2024 MUSIC BANK GLOBAL FESTIVAL in JAPAN」のオフィシャルスポンサーに就任しました。

 

K-POPファン層は20代~30代女性が中心で、美容・ファッション・ボディケアへの関心が極めて高いという特性を持ちます。この明確なファン属性とマルコの提供する美容補整下着のターゲット層が完全に一致したことで、高い費用対効果を実現しました。

 

K-POPという音楽ジャンルを通じて形成された強固なコミュニティに対し、ブランド価値観を自然に浸透させることに成功した事例です。

 

参考:マルコ株式会社が話題のK-POPアーティスト達が集う音楽フェス『2024 MUSIC BANK GLOBAL FESTIVAL in JAPAN』オフィシャルスポンサーに就任!(PR TIMES)

事例3|メットライフ生命×クラシック音楽「100万人のクラシックライブ」での地域社会貢献型協賛

メットライフ生命保険株式会社は、2022年から継続して一般財団法人100万人のクラシックライブが実施する「子どもたちに『音楽を届ける』プロジェクト」に協賛しています。クラシック音楽というジャンルは、教育・文化・社会貢献への関心が高い層と強い親和性を持ち、生命保険という長期的信頼関係を重視する商材のブランディングに最適です。

 

全国各地の子ども向け施設で実施されるライヴを通じて、地域コミュニティの活性化と音楽文化の普及を支援し、CSR・ESG観点での社会的評価向上にも貢献しています。このジャンル特化型協賛により、ステークホルダーからの信頼獲得という長期的なブランド価値向上を実現しました。

 

参考:メットライフ生命、「100万人のクラシックライブ」に今年も協賛(PR TIMES)

ジャンル特化型協賛で若年層に刺さるコミュニケーション戦略

若年層、とくにZ世代の心を掴むには、従来の機能訴求型広告とは一線を画すコミュニケーション設計が求められます。彼らは商品やサービスの「スペック」ではなく、その背後にある「ストーリー」や「共感できる価値観」に心を動かされるからです。

共感の連鎖を生むコピーを作成する

近年の消費行動を読み解くキーワードが「エモ消費」です。これは感情的価値(Emotional Value)を最優先し、商品やサービスから得られる「心の動き」を重視する消費スタイルを指します。

 

ライヴ協賛において、この情緒的価値をどう訴求するかが成否を分けるでしょう。たとえば単に「当社はこのアーティストのツアーに協賛しています」と告知するだけでは、ファンの心には届きません。

 

「なぜこのアーティストを支援するのか」

 

という背景ストーリーを丁寧に言語化し、企業理念とアーティストの世界観がどう重なるのかを明示する必要があります。

 

具体的には、アーティストが大切にしている価値観、例として

 

「挑戦し続けること」

「ありのままの自分でいること」

 

と自社ブランドのミッションを結びつけたメッセージを開発しましょう。「私たちは○○というアーティストの『□□という想い』に深く共感し、その活動を通じて社会に△△という価値を届けたいと考えています」といった形で、協賛の「意味」を明確にするのです。

ファンの個性に寄り添うメッセージを設計する

音楽ジャンルは単なる趣味嗜好の範疇を超え、ファンの自己概念(アイデンティティ)と深く結びついています。

 

ファンアイデンティティ研究では、「自己概念とのつながり(interconnection to self-concept)」という概念が提唱されており、ファンコミュニティの特徴を自己同一視する心理プロセスが明らかにされています。たとえば、

 

ロックファンであれば「自由で反骨精神がある自分」

K-POPファンであれば「最新トレンドに敏感でグローバルな視野を持つ自分」

 

といった自己イメージをコミュニティを通じて形成しているのです。

 

企業がこの心理メカニズムを理解せずに一方的なメッセージを発すれば、ファンは「自分たちの文化を理解していない」と反発します。そのため、ジャンル特有の価値観やカルチャーへの深い理解と尊重を示すコミュニケーション設計が不可欠です。

コミュニティ内で自己表現の場を提供する

現代の消費者(Consumer)は、共創者(Co-creator)へとシフトしています。彼らは単に商品を買うだけでなく、ブランド体験に参加し、自らの創造性を発揮し、その成果をSNSで共有することに価値を見出します。

 

ライヴ協賛においても、この「参加型・双方向型」の設計が成功の鍵を握るでしょう。企業が一方的に情報を発信するのではなく、ファンが主体的に関わり、自己表現できる「余白」を用意することで、コミュニティ内での自然な盛り上がりが生まれます。

 

それでは、ファンが主体的に関わってくれるコミュニティの企画とは、どのようなものでしょうか。具体例を大別すると

 

承認欲求を充足する企画

コミュニティ内での地位向上につながる企画

クリエイティブに自己表現できる企画

 

の3つに大別されます。

 

よくあるのは、ハッシュタグキャンペーンで「#○○ライヴと私」といったテーマを設定する例です。上記の企画の型の中間をとるかたちで、ファンが積極的に自分を表現する機会を創出できます。

音楽ジャンル特化型協賛で費用対効果の高いマーケティングを実現

ジャンル特化型の音楽LIVE協賛は、従来のマス広告が抱える「リーチは広いが効率が悪い」という課題を根本から解決するマーケティング手法です。音楽ジャンルとファン属性の強い相関関係を理解し、自社ターゲットと親和性の高いアーティストやイベントを選定することで、高精度なターゲティングと深い共感形成が同時に実現できます。

 

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