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アーティストの「リハ立ち会い権」を活用したBtoB接待&商談創出のポイント
2025/11/03
取引先との関係強化や新規商談のきっかけづくりに、従来の飲食接待やゴルフコンペとは一線を画す新しい手法が注目されています。それが、音楽LIVE協賛における「リハ立ち会い権」を活用したBtoB接待です。
ここでは、リハ立ち会い権の基本から実践的な設計方法、社内調整のポイントまで、成功に必要な要素を網羅的に解説します。
音楽LIVE協賛で得られる「リハ立ち会い権」とは

音楽LIVE協賛における「リハ立ち会い権」は、アーティストが本番前に行うリハーサルに立ち会える特別な権利です。通常、リハーサルは関係者のみが入場を許される非公開の時間帯ですが、協賛企業はこの貴重な舞台裏を見学できます。
リハ立ち会いのタイミングは、ライヴの規模やアーティストの方針によって異なりますが、一般的には本番の2〜3時間前です。立ち会い可能な人数は5名から10名程度が目安で、企業の役員や重要な取引先を招待する枠として活用されています。
撮影の可否についてはアーティストや事務所との契約次第ですが、個人的な記念撮影程度であれば許可されるケースが多く見られます。
リハ立ち会い権とほかの協賛メニューとの違い
LIVE協賛には冠協賛、ステージ協賛、会場内CM、ブース出展など多様なメニューが存在しますが、リハ立ち会い権はその中でも特に「体験価値」に重点を置いた協賛形態です。
会場内へのバナー掲出などといったほかの協賛メニューが「露出」や「認知拡大」を目的とするのに対し、リハ立ち会い権は「招待した相手との関係性構築」を主眼に置いているのです。
費用対効果の面でも違いが明確です。会場内CMは1回の放映で数千人から数万人にリーチできる一方、リハ立ち会い権は10名前後の限定的な接点となります。しかし、BtoB商談や重要顧客との関係強化という観点では、少数への深い体験提供の方が大きな価値を生み出すケースが少なくありません。
なぜBtoB接待に「リハ立ち会い」が効果的なのか
従来のBtoB接待といえば、高級レストランでの食事やゴルフコンペが定番でした。しかし、これらの接待手法は多くの企業が同様に実施しているため、差別化が難しくなっています。
リハーサル立ち会いという体験は、五感すべてを刺激する音楽の力と、通常は見られない舞台裏という特別感が組み合わさることで、記憶に強く定着します。
上記のような「特別な体験の共有」は関係性強化において極めて重要です。同じ場所で同じ感動を味わうことで、参加者の間には「あのときの体験」という共通の思い出が生まれます。この共有体験は、その後のビジネスコミュニケーションにおいて話題のきっかけとなり、単なる取引関係を超えた人間関係の構築につながります。
また、接待を受ける側の心理効果として見逃せないのが「返報性の原理」です。人は他者から何かを受け取ったとき、お返しをしたいという心理が働きます。特別な体験という価値ある贈り物を受けた相手は、何らかの形で応えたいという気持ちを抱きやすくなります。これは押し付けがましい営業とは異なり、自然な好意の形成につながります。
リハ立ち会いで得られる3つの商談機会
リハーサル見学中は、音楽という共通の話題を通じた自然な対話機会が生まれます。
アーティストが調整する音響や照明の工夫を目の当たりすると「このシーンはどういう演出なんでしょうね」「音の迫力がすごいですね」といった会話が自然に交わされるでしょう。商談の場とは異なり、肩の力を抜いた状態で相手の人となりや価値観を知ることができる貴重な時間です。
また、舞台裏という特別な空間にいるという状況そのものが、参加者同士の距離を縮めます。通常の会議室では生まれにくい親密な雰囲気の中で、ビジネスの話題に限らず、趣味や音楽の好み、人生観といった幅広い会話が展開されます。このような多面的なコミュニケーションが、信頼関係の土台を築きます。
音楽LIVE協賛におけるBtoB接待×リハ立ち会いの設計方法

リハ立ち会い権を活用したBtoB接待を成功させるには、招待する相手の選定から当日のタイムテーブル、コミュニケーション方針、そして接待後のフォローアップまで、一貫した設計が必要です。
単に特別な体験を提供するだけでなく、商談創出という明確な目的に向けた戦略的な準備が求められます。
招待する目的と相手を整理する
招待する選定する際には、
- 既存顧客の関係深化
- 新規見込み客の獲得
上記の2つの目的を明確に区別することが重要です。
既存顧客を招待する場合は、長期的な取引関係の強化や追加受注の獲得を狙います。一方、新規見込み客の場合は、初回の信頼関係構築や自社への好印象形成が主な目的です。どちらの目的を優先するかによって、招待する相手や当日の進行が変わってきます。
また、招待する相手につき
- 意思決定者
- キーパーソン
- 実務の担当者
上記のどの属性に当てはまるのかによって、当日のプランが変わります。
経営層や決裁権を持つ意思決定者を招待する場合は、少人数で質の高い体験と対話に集中できる設計が効果的です。一方、実務担当者レベルであれば、複数社を同時に招待して効率的に関係構築を図る方法も有効といえます。
最適な招待人数も重要です。5名以下の少人数招待であれば、一人ひとりと深い対話ができ、特別感も高まります。リハーサル見学中の会話やアフタートークでも、全員に目が行き届く範囲です。一方、10名程度の複数社招待であれば、一度に多くの重要顧客との接点を持てる効率性があります。
リハ見学からアフターまでのタイムテーブルを検討する
リハーサル立ち会いの所要時間は30分から1時間程度が目安です。リハーサルの進行状況によって時間が前後する可能性があるため、招待する相手には余裕を持ったスケジュールを伝えておくことが大切です。
重要なのは、リハ見学から本番開始、そしてアフターまでの全体の計画です。とくにリハ直後などの自由にトークできる時間は、招待した目的を達成するための鍵となります。終演後のアフタートークや懇親会も、商談へ自然に移行できる重要なタイミングです。
以上を踏まえ「別室を用意し、ドリンクや商品パンフレットを用意して自然に会話を創出する」などといった細かい演出を計画しつつ、全体の進行をきめ細かく設定しましょう。
商談創出を最大化するためのコミュニケーション方針を固める
リハ立ち会いに招待した相手とのコミュニケーション方針は、目的達成に直接寄与する要素です。
リハ見学中の適切なトークテーマは、ビジネスの話題は控えめに、音楽体験そのものに焦点を当てましょう。「照明の演出がすごいですね」「この曲は本番でどんな雰囲気になるんでしょう」といった、目の前で起きている出来事を共有する会話が自然です。舞台裏の工夫や準備の様子に感動を共有することで、相手との心理的距離が縮まります。
商談への自然な移行タイミングは、アフタートークや懇親会の後半、あるいは後日のフォローアップです。音楽ライヴ終了直後は感動や興奮が残っているため、まずはその体験への感謝を共有します。会話が落ち着いてきたタイミングで、「今日のような特別な体験を通じて、御社との関係をさらに深めていきたいと考えています」といった自然な流れで、次回の商談機会へつなげます。
強引に商談を持ちかけるのではなく、相手から「ぜひ改めてお話を聞かせてください」と言われるような関係性を目指すことが重要です。
接待後のフォローアップで関係を深化させる
接待後のフォローアップは、その場での打ち合わせや成約が期待できる機会です。
リハ立ち会いに招待した後のフォローアップとして良いのは、当日撮影した写真や動画の共有により、体験を記憶に定着させる手法です。「本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。リハーサルの様子や本番の熱気が伝わる写真を添付いたします」といった丁寧なメッセージが、好印象を残します。ただし、撮影や共有については事前に相手の了解を得ておくこと、イベント事務所などの許可範囲内で行うことが前提です。
次回の商談機会創出への橋渡しは、タイミングを見計らって行います。ライヴ終演から1〜2週間後に「先日の体験を踏まえて、御社にご提案したい内容がございます」といった形で、具体的な提案資料や打ち合わせ設定を提案します。体験という共通の思い出があることで、通常のアポイントメント依頼よりも受け入れられやすくなります。
提案内容は、相手企業の課題や関心事に合わせて具体的にカスタマイズし、ライヴ体験との関連性を示すことができれば、さらに効果的です。
音楽LIVE協賛のリハ立ち会い権をセッティングするときのポイント

リハ立ち会い権を活用したBtoB接待を実現するには、社内調整と外部パートナーの活用という2つの側面からアプローチする必要があります。具体的には、次のようなポイントに留意しましょう。
社内で必要な調整項目(予算とコンプラ・稟議)
コンプライアンス部門への事前確認は、リハ立ち会い権を活用する上で最も重要なステップです。必要なのは、コンプライアンスチェックを含めた予算と、稟議の通し方に関する判断です。
接待費用の上限については、自社の社内規定を確認するとともに、招待する相手企業の受領可能な範囲も把握しておく必要があります。一般的に、BtoB接待における一人あたりの費用は5,000円から20,000円程度が妥当とされていますが、ライヴチケットやリハーサル立ち会い権を含めた総額が相手企業の規定に抵触しないよう注意が必要です。贈答品規定についても、記念品やノベルティを配布する場合は事前に確認しておくべきです。
稟議を通すための経営層や決裁者への提案資料作成では、費用対効果を具体的に示すことが求められます。協賛費用と期待される成果を明確に提示し「この投資によってどのような商談機会が生まれ、どの程度の受注が見込めるのか」を数値で示します。過去の成功事例があれば、「A社への同様の接待により、3ヶ月後に○○万円の受注につながった」といった具体的な実績を盛り込むことで、説得力が増します。
音楽LIVE協賛外部パートナーの選び方
リハ立ち会い権は協賛メニューのなかでも獲得難易度が高いものになるため、協賛に知見のある外部パートナーの支援を必要とします。課題となるのは、外部パートナーの選び方です。
音楽LIVE協賛で難易度の高い権利を獲得するには、業界慣習に詳しく、交渉力があり、契約に含めるべき条項についても判断できることが条件となります。
そこで、外部パートナーを選ぶ際には
- 当事者の要望に合わせた最適なマッチングを提案できる
- 契約条件・権利範囲・金額設定などの実情に詳しい
- 協賛メニューの組み方など当日の計画にも強い
上記のような条件の揃うかどうかチェックしたいところです。
まとめ|リハ立ち会い権でBtoB接待を成功させるためのポイント
リハ立ち会い権を活用したBtoB接待は、従来の接待手法では実現できない深い信頼関係の構築と、自然な商談機会の創出を可能にします。成功のポイントは、招待する目的と相手を明確にし、リハ見学から本番、アフタートークまでの一連の体験を戦略的に設計することです。音楽という共通の感動を通じて生まれる関係性は、単なる取引を超えた長期的なパートナーシップへと発展していきます。
リハ立ち会い権を活用したBtoB接待に興味をお持ちの方は、ぜひLIYYELLにご相談ください。御社の目的や予算に合わせた最適なプランをご提案いたします。まずはお気軽にお問い合わせフォームからご連絡ください。
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