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ライヴ協賛メニューを活用したコラボ商品開発のすすめ|物販収益とブランド価値を両取りしよう
2025/07/22
アーティストLIVEに協賛してもマーケティング効果が継続しない、予算が少ない、体験してほしい層に自社ブランドが届かない――こうした悩みを抱える企業にとって、協賛メニューで得られる権利を活用したコラボ商品の開発は、突破口になるかもしれません。
ここでは、ライヴ協賛で得た肖像使用権・グッズ販売権を活用して商品開発するメリットを紹介すると共に、成功事例と実施のポイントを解説します。
コラボ商品開発に活かせるライヴ協賛メニュー

アーティストLIVEの協賛企業がコラボ商品を作るうえで必要なのは「アーティスト肖像使用権」と「グッズ販売権」の2つです。これらの権利を協賛金によって獲得することで、企業はアーティストの世界観を損なうことなく自社ブランドを露出でき、同時に物販収益も得られます。
アーティスト肖像使用権の獲得
アーティスト肖像使用権とは、アーティストの顔写真やビジュアル、ロゴマークなどをグッズや広告に使用するための権利です。ライヴ協賛で使用できるようになったアーティストビジュアル(ロゴや肖像)をコラボ商品に配置するときは、
企業のロゴやメッセージを一緒に配置する アーティストのロゴまたは肖像のみ掲載する
といった使用方法を、商品の性質やターゲットとなる顧客に合わせて選択できます。
グッズ販売権の獲得
グッズ販売権とは、LIVE会場やECサイトでアーティスト関連グッズを販売し、その収益を得る権利です。権利の収益モデルは「レベニューシェア方式」が主流であり、下記のように売上の一部をイベント主催者やアーティストに還元する形式をとります。
(例)グッズの販売価格が3,000円の場合…… 20%(1個あたり600円)はアーティストなどに還元 残り80%(2,400円)は企業が獲得
具体的な収益シェアの割合は、グッズの企画・製造を誰が担当するか、契約上独占販売が可能か、在庫リスクを誰が負うかなどによって変動します。
ライヴ協賛メニューを活用したコラボ商品開発のメリット
ライヴ協賛における「アーティスト肖像使用権」と「グッズ販売権」を活用したコラボ商品開発には、従来のバナー掲出やCM放映とは異なる独自のメリットがあります。単なる広告露出にとどまらず、物販収益を得ながらブランド価値を高め、ファンとの深い接点を生み出せる点が最大の特長です。
ここでは、グッズコラボが企業にもたらす3つの主要なメリットを詳しく解説します。
物販収益の一部を獲得できる
グッズ販売権を活用した収益モデルの最大の魅力は、協賛費を支払うだけでなく、売上の一部を収益として得られる点です。
従来のライヴ協賛では、バナー掲出やCM放映に協賛費を支払っても、直接的な金銭的リターンは期待できませんでした。しかし、グッズ販売権を獲得すれば、販売数に応じた収益シェアによって協賛費の一部または全額を回収できる可能性があります。
長期的なブランド露出が実現する
来場者が購入・着用することで、会場内外での継続的なブランド露出が実現します。LIVE当日は身に着けられて不特定多数の目に留まり、LIVE終了後も記念品として大切にグッズを保管されることで、協賛企業が忘れられることなく認知されるのです。
企業ブランドが「ライヴイベントの思い出を所有する満足感」と結びつくことによる記憶定着効果も見逃せません。ファンにとって、お気に入りのアーティストのLIVEは特別な思い出です。そのLIVEで購入したグッズに企業ロゴが入っていれば、その企業もLIVEの記憶と共に深く刻まれます。この感情的なつながりは、単なる広告露出では得られない強力なブランド好感度を生み出すでしょう。
ファンに製品・技術を直接体験してもらえる
制作するグッズそのものに自社製品や技術を組み込む戦略は、とくに独自の技術や商品コンセプトを持つ企業との相性が良いといえます。単なる広告ではアピールしにくい「製品品質、技術力、独自の工夫」を肌で感じてもらえるのです。
環境に配慮した素材を使用したグッズや、地域の伝統産業を活用したグッズであれば、企業の社会的責任への姿勢を明確にするでしょう。とくに若年層のファンはサステナビリティに対する意識が高く、こうした取り組みは企業イメージの向上に直結します。
グッズコラボに最適な企業・業種とは

アーティストやライヴイベントとのコラボ商品によるマーケティングは、地域あるいは消費者一人ひとりの生活に馴染みのあるプロダクトを有する企業に最適です。具体的には、次のようなことがいえます。
ファッション・アパレル企業
ファッション・アパレル企業にとって、音楽LIVEやフェスは自社ブランドの世界観をアーティストファンに浸透させる絶好の機会です。音楽とファッションは文化的に深く結びついており、LIVE会場では多くの来場者がファッションを通じて自己表現を楽しんでいます。この環境は、ブランドの価値観やスタイルを直接体験してもらえる理想的な場だと評価できます。
ライフスタイルブランド
ライフスタイルブランドにとって、日常使いできるグッズとの親和性は最大の強みです。トートバッグ、タンブラー、ステーショナリー、アクセサリーなど、実用性の高いアイテムは、LIVEの記念品としてだけでなく、日常生活の中で長く愛用されます。この特性により、ブランド露出の機会が格段に増え、長期的なブランディング効果が期待できます。
グッズ製造・販売事業者
グッズ製造・販売事業者にとって、ライヴ協賛は自社の製造技術やノウハウをアピールする絶好の場です。高品質な印刷技術、特殊加工、素材開発など、自社の強みを実際の製品として来場者に届けることで、技術力を直接証明できます。特にBtoB企業の場合、一般消費者への認知拡大が難しいですが、グッズを通じて「こんな企業がこんな技術を持っている」と知ってもらえる機会になります。
地方自治体・地域企業
地方自治体・地域企業にとって、アーティストLIVEのグッズコラボは地域の伝統産業や特産品をPRする貴重な機会です。地域の伝統技術を活かしたアイテムは、音楽ファンと地域文化を結びつける架け橋となります。こうした取り組みは、若年層に「伝統産業はカッコいい」という新しいイメージを植え付け、後継者不足などの課題解決にもつながる可能性があります。
アーティストグッズ・ロゴ入りグッズの成功事例
アーティストグッズと企業ロゴのコラボ商品開発は、理論だけでなく実際の成功事例を知ることで、具体的なイメージが掴めます。
ここでは、音楽フェス、アーティストツアー、地方自治体連携という3つの異なるアプローチで成果を上げた事例を紹介します。
KOHANロックフェス × 協賛企業 公式Tシャツへのロゴ掲載
滋賀県で開催される音楽フェス「KOHANロック」では、フェスの公式グッズであるTシャツに、出演アーティスト全員のロゴと共に、協賛企業のロゴを掲載しています。
上記のTシャツへのロゴ掲載は、フェス会場内外での継続的なブランド露出を実現しました。協賛企業は「フェスの一部」として認知され、公式Webサイトと合わせて来場者の記憶に深く刻まれる効果を得ています。
参考:https://kohanrock.net/goods/
ADEKA × 生田絵梨花ホールツアー オリジナルうちわ配布
化学メーカーのADEKAは、生田絵梨花のホールツアー「Erika Ikuta Tour 2025 『bitter candy』」に協賛し、来場者全員にオリジナルグッズ「ジミスゴうちわ」をプレゼントしました。
このうちわには、ADEKAの環境対応型樹脂添加剤を使用した再生プラスチックが採用されており、企業の技術力とサステナビリティへの取り組みを体験してもらう設計となっています。2022年から生田絵梨花をイメージキャラクターに起用している同社は、単なる広告露出に留まらず、ライヴ協賛を通じて来場者全員に製品技術を直接体験してもらい「地味だけど、すごい。素財(そざい)のADEKA」というブランドメッセージを浸透させることに成功しました。
参考:https://www.adeka.co.jp/news/2025/06/250622.html
柴咲コウ全国ツアー × 浜松市 遠州織物コラボグッズ
歌手・柴咲コウの全国ツアーでは、開催地である浜松市と連携し、地元の伝統産業「遠州織物」を使用したコラボグッズを数量限定で会場販売しました。
ツアーモチーフを刺繍した高品質なアイテムは、音楽ファンと地域の魅力を結びつける役割を果たし、浜松市にとっては観光PRと地場産業の認知拡大、柴咲コウにとってはサステナビリティへの取り組みアピール、そしてファンにとっては特別な記念品という、三方良しの協賛グッズとなりました。
参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000068.000054342.html
ライヴ協賛 × コラボ商品開発の効果を最大化するためのポイント

アーティストグッズとのコラボ商品開発を成功させるには、グッズの種類選定から企業ロゴの配置、自社技術の組み込み方まで、細部にわたる戦略的な設計が求められます。ファンが「欲しい」と思えるデザイン性と実用性を両立しながら、企業のブランドメッセージを自然に届けることが成功の鍵です。
グッズの種類と価格帯を最適化する
LIVE参加者の購買意欲が高いグッズアイテムの選定は、コラボ成功の第一歩です。LIVEやフェスの物販でとくに人気が高いのは、Tシャツ、タオル、トートバッグといった定番アイテムです。これらは実用性が高く、日常生活でも使いやすいため、購入率が高い傾向にあります。一方で、アクセサリーやステーショナリーなど、ニッチなアイテムは特定のファン層には刺さりますが、販売数は限定的になりやすいという特性があります。
数量限定・会場限定などプレミアム戦略の活用も、グッズの価値を高める有効な手段です。限定であるというだけで購入の動機となり、売上を押し上げてくれるでしょう。
グッズ販売で注意したいのは価格設定です。一般的に、ライヴグッズの販売価格は2,000〜5,000円のレンジが多く、この価格帯であればファンも購入しやすいといえます。高額すぎると購買率が下がり、安すぎるとブランド価値が損なわれる可能性がある点を念頭に置きましょう。
企業ロゴ・アーティスト素材の入れ方を最適化する
グッズデザインに自然に溶け込むロゴ配置の工夫は、ファンに受け入れられるための最重要課題です。企業ロゴが大きすぎたり、目立ちすぎたりすると、ファンは「企業の宣伝グッズ」と感じ、購買意欲が下がります。一方、ロゴが小さすぎると、ブランド露出効果が薄れてしまいます。
理想的なのは、アーティストのビジュアルやツアーロゴと調和し、グッズ全体のデザインの一部として自然に存在する配置です。大前提として、アーティスト側がブランドイメージを守るために設ける配置基準を逸脱しないようにしたいところです。
アーティストLIVEのコラボ商品で「収益とブランド価値の両取り」を
アーティストグッズと企業ロゴのコラボ商品開発は、従来のバナー広告やCM放映とは一線を画す、新しいLIVE協賛の形です。「アーティスト肖像使用権」と「グッズ販売権」を活用することで、物販収益を得ながら長期的なブランド露出を実現し、ファンとの深い接点を生み出せます。
LIYYELLは、企業とアーティストのマッチングから協賛メニューの提案、グッズ企画のサポートまで、ライヴ協賛の全プロセスを支援しています。アーティストLIVEを活用した新しいマーケティング戦略にご興味をお持ちの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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