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ライヴ協賛メニューの種類と選び方|自社課題に合わせた企画設計はどう行う?
2025/07/01
ライヴ協賛メニューは冠協賛、ステージ協賛、会場内CMなどと多彩で「どれを選べばいいかわからない」とお悩みではないでしょうか。協賛メニューの選び方を誤ると、費用対効果が十分に得られないケースもあります。
ここでは、よく利用される8種類の協賛メニューの特徴と、企業の課題(認知拡大・リクルート・商品体験発信など)ごとの最適な選び方、さらに予算規模に応じた組み合わせ例まで解説します。
よく利用される8種類のライヴ協賛メニュー

LIVEやフェスへの協賛といっても、その形態はさまざまです。イベント全体に企業名を冠する冠協賛から、会場内でのバナー掲出、ノベルティ配布まで、企業の目的や予算に応じて選択できる多様なメニューが用意されています。
ここでは、ライヴ協賛で特によく利用される8つの主要メニューについて、それぞれの特徴と効果を詳しく解説します。
冠協賛(ネーミングライツ)
冠協賛は、イベント名に企業名やブランド名を冠する、協賛形態の中でも最上位に位置するものです。LIVEやコンサートのタイトルそのものに企業名が組み込まれ、主催者に準じた立場を得られる方法です。
冠協賛の最大の魅力は、開催名称として永続的に言及・露出される点にあります。LIVEの告知、チケット販売サイト、SNS投稿、メディア報道など、あらゆる場面でイベント名が使われるたびに企業名が自動的に露出されます。
また、主催者との緊密な関係を構築できることで、イベント企画段階からの関与や、独自のプロモーション施策の実施など、優先的な機会を得られるのもメリットといえるでしょう。
冠協賛の費用は、イベント規模や動員数、アーティストの知名度によって大きく変動します。大規模ライヴやフェスティバルの場合、年間500万円から数千万円の投資が求められます。予算がネックとなるものの、次のような企業には必要な施策です。
認知度を飛躍的に高めたい企業ブランドイメージを向上させたい企業 業界でのリーダーシップを示したい企業 地域社会への貢献をアピールしたい企業 長期的なブランド戦略を持つ企業
ステージ協賛
ステージ協賛は、複数のステージがあるフェスティバルなどで、特定のステージに企業名やブランド名を冠する協賛形態です。「〇〇ステージ」「〇〇ブランド・ステージ」といった名称で呼ばれ、そのステージで行われるすべてのパフォーマンスに企業名が紐づきます。
ステージ協賛の強みは、該当ステージを訪れる観覧者への集中的な認知獲得にあります。特定の音楽ジャンルに興味を持つターゲット層に効率的にリーチできるため、商品やサービスとの親和性が高い場合には非常に高い効果を発揮するでしょう。
冠協賛との違いとして「格安であるぶん露出機会が限られる」といわれるステージ協賛ですが、ピンポイントでアプローチするうえでは、むしろ冠協賛よりも効果が高い場合があります。向いている企業としては、次のようなものが挙げられます。
ターゲット層が明確な中規模予算の企業複数ステージがあるフェスで特定ジャンルに訴求したい企業 音楽ジャンルとブランドイメージの親和性が高い企業 地元イベントで露出して地域密着をアピールしたい企業
会場内CM・映像広告
会場内CMは、LIVE会場に設置された大型ビジョンやスクリーンで放映される映像広告です。最も効果的なのは開演前の待機時間で、来場者が座席に着いて開演を待つ間、数分に1回程度のローテーションで繰り返し放映されます。
近頃は「コマーシャル広告はスルーされる傾向にある」と考えられがちですが、多くのライヴ会場で観客の目に留まる工夫が成されています。休憩時間やアーティストの転換時(セットチェンジ)にも放送する、会場のメインビジョンに加えサイドビジョンでも同時放映するなどといったものです。
協賛メニューとしての会場内CMの魅力は、自社の事業内容や製品・サービスについて詳しく説明ができる点です。向いている企業としては、次のようにいえます。
商品・サービスの具体的な訴求をしたい企業動画コンテンツをすでに保有している企業 開演前の観客の高い注目度を活用したい企業 ビジュアルで強いインパクトを与えたい商材を持つ企業
ブース出展・サンプリング
ブース出展は、会場内の特設エリアに企業ブースを設置し、商品展示や体験提供を行う協賛メニューです。スペース使用の契約をしたうえで、来場者へのサンプル配布(サンプリング)をするのも良いでしょう。
ブース出展とサンプリングの最大の強みは、来場者との直接的な接点を創出できる点にあります。他の協賛メニューが主に視覚的な認知獲得に留まるのに対し、実際に商品を手に取り、使用してもらうことで深い理解を促進できます。
ブース出展・サンプリングなどが適しているのは、五感や生活の利便性に直接訴えるプロダクトを持つ企業や、体験を重視する層がターゲットとなる企業です。具体的には、次のようにいえます。
飲料・食品・化粧品など体験型商材を持つ企業新商品のトライアルユーザーを獲得したい企業 Z世代・若年層に直接リーチしたい企業 ブランド体験重視型の企業
バナー・看板掲出
会場内バナーや看板は、LIVE会場のさまざまな場所に企業ロゴやメッセージを掲出する協賛メニューです。エントランスやステージ周辺、通路、休憩エリアなど、来場者の動線上に配置することで、繰り返し視認してもらえます。
バナー・看板掲出の特徴は、来場者の視界に自然に入り込む持続的な露出にあります。CMやアナウンスのように一瞬で終わるのではなく、イベント中ずっと存在し続けるため、自然と記憶に残りやすくなるでしょう。
設置場所によって異なるターゲット層にアプローチできる点も魅力で、比較的低コストで実施できるため、ほかの協賛メニューと組み合わせて相乗効果を狙う使い方も一般的です。向いている企業としては、次のようなものが挙げられます。
予算を抑えつつ認知度を高めたい企業シンプルなビジュアルで訴求できるブランド 会場内での存在感を示したい地域企業 他の協賛メニューと組み合わせて相乗効果を狙う企業
パンフレット・チラシへのロゴ掲載
パンフレット・チラシへのロゴ掲載は、イベントの公式印刷物に企業ロゴや広告を掲載する協賛メニューです。公式パンフレットの協賛ページには、フルページ、2分の1ページ、4分の1ページといった複数のサイズオプションがあり、予算に応じて選択できます。
パンフレットやチラシの最大の特徴は、来場者が持ち帰る「記念品」として長期的に保管される点にあります。LIVEの思い出として大切にされるため、イベント後も継続的に企業ロゴが目に触れる機会が生まれるでしょう。
こうした紙媒体での露出は、費用面でも5万円から30万円程度と比較的低コストで実施できるため、初めてライヴ協賛に参加する企業にとって、手の届きやすい選択肢といえます。向いている企業としては、次のようなものが挙げられます。
初めてライヴ協賛に参加する企業少額予算で協賛実績を作りたい企業 BtoB企業で信頼性の高い露出を求める企業 他の協賛メニューとの組み合わせで相乗効果を狙う企業
SNS・Web連動型メニュー
SNS・Web連動型メニューは、イベントの公式デジタルチャネルを活用した協賛形態です。イベント公式SNSアカウントからの協賛企業紹介投稿、公式Webサイトへのバナー掲載、ハッシュタグキャンペーンの共同実施など、多様な露出機会が用意されています。
SNS・Web連動型メニューの最大の強みは、イベント参加者以外への広範な認知拡大ができる点です。実際に会場に足を運べない地方在住者や、仕事の都合で参加できない層にも情報を届けられます。若年層やデジタルネイティブ層への効果的なリーチができることも大きな魅力です。
投稿のインプレッション数やエンゲージメント率といったデータを可視化できるため、効果測定が容易な点も見逃せません。向いている企業としては、次のようなものが挙げられます。
Z世代・ミレニアル世代をターゲットとする企業デジタルマーケティングに注力している企業 イベント当日に参加できない層にもリーチしたい企業 効果測定・データ分析を重視する企業
ノベルティ・物品協賛
ノベルティ・物品協賛は、企業ロゴ入りのグッズや物品を提供する協賛形態です。オリジナルノベルティの無料配布が代表的で、トートバッグ、Tシャツ、タオルなどの実用アイテムが選ばれることが多くなっています。
ノベルティ・物品協賛の大きな利点は、実用的なアイテムを提供することで長期的なブランド想起を促せる点にあります。日常的に使うバッグやタオルに企業ロゴがあれば、使用するたびにブランドを思い出してもらえます。
金銭での協賛に比べて、在庫品や自社製品を現物提供することで対応できるため、現金予算が限られている企業にとっても実施しやすい協賛形態です。向いている企業としては、次のようなものが挙げられます。
製造業・メーカーで在庫品を活用したい企業現金での協賛予算が限られている企業 ブランドロゴを日常的に露出させたい企業 来場者の満足度向上に貢献し好感度を高めたい企業
自社課題別|最適な協賛メニューの選び方

ライヴ協賛を成功させるカギは、自社が抱える課題や目的に合わせて協賛メニューを選ぶことにあります。ここでは、代表的な5つの企業課題ごとに、効果的な協賛メニューの選び方と組み合わせ戦略を具体的に解説します。
課題1|認知度を拡大したい
認知度拡大を最優先課題とする企業には、できるだけ多くの人の目に触れる協賛メニューが有効です。最も強力なのは冠協賛で、イベント名に企業名が組み込まれることで、チケット販売からメディア報道まであらゆる場面で露出が得られます。
予算が限られる場合は、会場内ビジョンCMや、バナー・看板の複数箇所への掲出が良い方法です。視覚的インパクトが大きく、キャッチコピーしだいでプロダクトや事業に関する具体的な説明も可能です。
課題2|採用・リクルートを強化したい
採用強化では、採用したい人物像の具体化を前提に、音楽ジャンルのLIVEを選定することが第一歩です。ロック、ヒップホップ、アイドルなど、ターゲット層が好むアーティストやコンサートテーマを厳選して協賛することで、効率的にアプローチできます。
採用目的でのライヴ協賛メニューとしておすすめできるのは、SNS連動型メニューやブース出展です。リクルート情報の探索手段としてインターネット媒体が主流となった今、シームレスに採用情報ページに移れるSNS・Webの広告はCV率を高めます。
LIVE会場でのブース出展は、会社と人材が直で接触する機会を作るのに最適です。具体的な活用方法として、会社見学会や交流会の招待券を配布する手法などが考えられます。
課題3|商品・サービスの体験機会を創出したい
商品やサービスの体験機会を提供したい企業には、ブース出展が最も効果的です。実機を展示してデモンストレーションを行うことで、来場者に商品の魅力を直接体感してもらえます。飲料や食品、化粧品など、実際に試せる商材であれば、その場での体験が購買意欲を大きく高めるでしょう。
サンプリング配布は、入場時や退場時に商品を手渡すことで、帰宅後に使用してもらう機会を作ります。試用後に気に入ってもらえれば、そのまま購入につながる可能性が高まります。
会場内CMとブース出展を組み合わせる戦略も有効です。CMで商品の機能や特徴を訴求し、「詳しくは会場内のブースへ」と誘導することで、興味を持った来場者を確実にブースへ導けます。ブースにQRコードを設置しておけば、ECサイトやキャンペーンページへスムーズに誘導でき、その場で購入する導線も構築できるでしょう。
課題4|ブランディング・イメージ向上を図りたい
ブランディングを目的とする企業には、イベントの価値観と企業理念が一致する協賛機会を選ぶことが最重要ミッションです。ブランドの世界観との合致、たとえば「ラグジュアリーブランドがクラシックコンサートに協賛する」「アウトドアブランドがロックフェスに協賛する」といった要素も欠かせません。
LIVEの種類および協賛メニューとして適しているのは、地域密着・地域活性化のイメージを持つLIVEイベントへの冠協賛です。冠スポンサーとしてイベントの世界観と企業ブランドを完全に一体化させ、CSR活動(企業の社会的責任を果たすための活動)を想起させることもできます。
課題5|顧客ロイヤルティを高めたい
既存顧客とのエンゲージメントを深めたい企業には、顧客限定の特別な体験を提供する協賛メニューが有効です。会員向けにチケットを優先販売したり、プレゼントしたりすることで、顧客への感謝の気持ちを伝えられます。
予算が許すのであれば、会員向け特別ラウンジや専用観覧エリアの設置も良いでしょう。一般の来場者とは異なる上質な空間を提供することで「この企業の顧客で良かった」という満足感を高められます。
予算規模別|協賛メニューの組み合わせ方

ライヴ協賛を検討する際、最も気になるのが予算規模ではないでしょうか。重要なのは金額の大小ではなく、目的に合った最適なメニュー選びと戦略的な組み合わせです。
ここでは、スポンサーシップマーケティングの予算規模を3つに分け、それぞれで実現できる協賛プランと成功のポイントを具体的に解説します。
予算50万円以下の協賛プラン
予算50万円以下でも、ライヴ協賛に参加し効果を得ることは十分に可能です。下記のような少額のメニューを組み合わせることで、効果を最大化できます。
パンフレットやチラシへのロゴ掲載(5万円から15万円程度)小型バナーの設置(10万円から20万円程度) 公式SNSでの企業紹介(5万円から10万円程度) ノベルティ提供(原則として現物提供)
限られた予算を最大限に活かすなら、パンフレット協賛とSNS・Web連動を組み合わせる戦略が効果的です。紙媒体での信頼性獲得とデジタルでの拡散という、性質の異なる2つのチャネルを活用することで相乗効果が生まれます。
パンフレットに掲載したQRコードから自社サイトやキャンペーンページへ誘導する導線を設計すれば、来場者を確実にデジタル施策につなげられます。SNS投稿時に指定したハッシュタグを活用することで、イベント関連の投稿をしているユーザーに自社情報が届くしくみを作れます。
予算100〜300万円の協賛プラン
予算100万円から300万円の範囲になると、協賛メニューの選択肢が大きく広がります。下記のような予算感のメニューを選べるようになるため、効果を最大化できるでしょう。
ステージ協賛(100万円から200万円程度)会場内CM放映(制作費込みで50万円から100万円程度) ブース出展(50万円から100万円程度) バナー掲出複数箇所(30万円から50万円程度) SNS連動型キャンペーン(20万円から50万円程度)
中規模予算で最も効果的な組み合わせの一つが、ステージ協賛とブース出展の連動です。ステージ名で認知を獲得しつつ、ブースで実際に商品やサービスを体験してもらうことで、認知から理解、さらには購買意欲の喚起まで一貫した流れを作れます。
中規模予算では、目的に応じた最適なメニュー選定が成功の鍵です。認知拡大が目的ならステージ協賛と会場内CMの組み合わせ、商品体験が目的ならブース出展とサンプリングの組み合わせといった具合に、明確な目的設定が重要です。複数メニューを組み合わせることによる相乗効果を意識した設計も欠かせません。
予算500万円以上の協賛プラン
予算500万円以上になると、イベント全体に大きな影響力を持つ協賛が可能になります。下記のような高額メニューに取り組めます。
冠協賛によるイベント全体への冠付け(300万円以上)複数のステージ協賛を組み合わせ(200万円以上) 大規模ブース出展+大量サンプリング(100万円以上) 会場内外での多面的な広告展開(100万円以上) アーティストとのコラボレーション企画(応相談)
冠協賛を獲得すると、イベント名での全メディア露出が保証されます。テレビニュース、新聞記事、雑誌特集、ウェブメディアの記事など、イベントが取り上げられるあらゆる場面で企業名が言及されるでしょう。会場内のすべてのタッチポイントで企業ロゴを展開することも可能です。
大規模予算では、冠協賛・会場内CM・ブース出展を組み合わせた三位一体戦略が威力を発揮します。冠協賛で包括的な認知を獲得し、CMで具体的な商品情報を伝え、ブースで実際に体験してもらうという、認知から体験までの完璧な動線を構築できるでしょう。認知獲得(冠協賛・CM)から商品体験(ブース)、そして購買行動(EC誘導)へとつながる動線を設計することで、マーケティングファネル全体をカバーできます。
自社に最適な協賛メニューを見つけるために必要なこと
ライヴ協賛には多様なメニューがあり、それぞれに異なる特徴と効果があります。重要なのは、自社の課題を明確にし、予算に合った最適なメニューを戦略的に組み合わせることです。認知拡大には冠協賛や会場内CM、採用強化にはSNS連動とブース出展、商品体験にはサンプリングといったように、目的に応じた選択をしましょう。
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